インプラント治療
IMPLANT
インプラント治療とは
IMPLANT
虫歯、歯周病、外傷などによって歯を失った場合に、インプラント(人工歯根)を顎骨に埋め込み、その上に人工歯を装着することで歯の見た目と機能を取り戻す治療法です。失った歯を補う治療法である入れ歯やブリッジとの大きな違いは「人工歯根を埋め込む」ことで、天然歯のような快適な噛み心地を再現できます。周りの歯を削ったり負荷をかけたりする心配がないため、残った歯を守ることにもつながります。また、天然歯と見分けがつかないほどの自然な見た目に仕上がります。
デメリットは、顎骨の状態や全身の健康状態によってはインプラント埋入手術を受けられない、治療期間が長い、自費診療になるなどです。入れ歯が合わないという方もぜひご相談ください。
当院のインプラント治療の特長
FEATUREなるべく抜かないインプラント治療
太田歯科医院の方針は、今ある歯を抜かずに活かすことです。歯医者によっては「問題のある歯を抜いてインプラントにしましょう」と提案するケースでも、当院ではインプラントにせずに、今ある歯を活かした治療を行なうことが多々あります。まだ活かせるかもしれない歯を安易に抜くことはしません。抜歯してインプラントにするよう提案されたものの、できるだけ自分の歯を残したいと考えている方は、一度当院へご相談にいらしてください。

当院がインプラントをおすすめするときの判断基準
当院がインプラント治療を行なうケースとしては、対象の歯を残すことで、他の健康な歯に悪影響を及ぼしてしまう場合です。
ほかの歯を守るためにこの歯は抜かなければならない、といった際にはインプラント治療をおすすめします。
光機能化インプラントを導入
インプラントはチタンという金属でできています。インプラントは工場で製造されてから時間が経つにつれて、インプラントの周りに骨を作る能力が低下していく、つまり顎骨との結合が弱まることが明らかになりました。この現象はチタンの生物学的老化によるものです。光機能化は、性能が低下したインプラントを、新品を超えるほどの最高の状態へと引き上げる技術です。使用する直前にインプラントの表面に特殊な光を当てることで、顎骨と結合する能力を飛躍的に高めます。
この技術はカリフォルニア大学ロサンジェルス校の小川隆広終身教授が開発したもので、権威のある英文科学雑誌や欧米の教科書にも掲載されるなど高い信頼性を獲得していて、効果も実証されています。

メリット
インプラントの表面がたんぱく質や細胞と馴染みやすい状態となり、顎骨と強く結合します。結合するまでのスピードも早まるため、治療期間の短縮につながります。 また、顎骨が少ないなどのインプラント治療が難しい症例でも、光機能化技術を用いることで失敗しにくくなる点もメリットです。
デメリット
インプラント治療においては、使用するインプラントの新鮮さも重要であり、光機能化技術は世界が待ち望んでいた技術であるといえます。
しかしながら導入している歯医者は限られているのが現状です。全国どこでも光機能化インプラントによる治療を受けられるわけではありません。
骨が少ない場合
インプラント治療では、インプラントを顎骨に埋め込む手術が必要です。しかしながら、歯を失ったまま長期間放置して顎骨が痩せていたり、歯周病で顎骨が吸収されていたりするケースがあります。顎骨に十分な高さや厚みがない場合には、骨造成が必要となります。
骨造成では、骨が不足している箇所に自分の骨や人工の骨補填材を詰めて、より安全にインプラント埋入手術ができる状態をつくります。

インプラント治療の流れ
FLOWFLOW
01
治療のご説明
インプラント治療について説明します。同時にブラッシング指導を行ない、正しい歯磨きの方法を身につけていただきます。
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02
検査・診断
パノラマ・レントゲン写真・CTを撮って、インプラント治療を適用できるかどうかを判断します。
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03
インプラント埋入手術
顎の骨に固定する台座のような部分を埋め込む手術です。その後、これが口の中に固定されるまで、下顎は3ヵ月、上顎は6ヵ月待ちます(経過観察)。
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04
型取り
上部構造(人工歯)を製作するために、型取りを行ないます。
形やかみ合わせを考慮するのはもちろん、周りの歯の色味に合わせた自然な見た目に仕上げることができます。FLOW
05
かみ合わせチェック
上部構造を装着する前に、形や高さを合わせる試適というものを行ないます。
見た目やかみ合わせに問題がないかを丁寧にチェックします。FLOW
06
上部構造装着
これでインプラントが入りました。
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07
かみ合わせ調整
4〜7日ごとに何回か調整を行ないます。
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08
定期メインテナンス
インプラント自体は虫歯にならないものの、ケアを怠るとインプラント周囲の組織が炎症を起こしたり、周りの歯が虫歯になったりします。
インプラントを長持ちさせるには、定期的なクリーニングやメインテナンスが必要です。
症例
CASEインプラント症例1
治療前

治療後

4年後

インプラント症例2
治療前

治療後

1年後

費用について
Price手術代 | ¥270,000(税込) |
---|---|
骨を増やした場合(追加費用) | 追加で+¥20,000〜¥80,000(税込) |
治療期間
インプラント治療の期間は、患者さまの症例により異なります。インプラント埋入手術をしてすぐに治療完了となるわけではなく、インプラントと顎骨が結合するまで一定の待機期間が必要です。具体的には、下顎は3ヵ月、上顎は6ヵ月の経過観察が必要になります。
また、骨を増やす手術を行なえば、その分治療期間が延びます。
よくあるご質問
FAQインプラントは一生持ちますか? お手入れは大変ですか?
一般的に、インプラントは10〜15年程度持つとされています。インプラント自体は長期的に安定した状態を保つことが可能ですが、インプラントを支える顎骨や歯肉に問題が起これば抜かなければならないケースもあります。大切なのは、天然歯と同じように丁寧に歯磨きをして汚れを取り除き、定期メインテナンスをご継続いただくことです。
また、インプラントの上部に取りつける人工歯の部分は、補修や作り替えが発生する場合があります。
手術中・手術後に痛みや腫れはありますか?
インプラント埋入手術の際には局部麻酔を使用するため、痛みの心配はありません。手術後の痛みについては、痛みの感じ方の個人差があり、症例によっても異なります。基本的には、痛み止めを数回服用する程度で治まるでしょう。また、インプラントを埋入した箇所の腫れも次第に引いていきます。まれに、内出血が起きて顔の一部が紫色になるケースもありますが、こちらも徐々に元通りになります。
保証はありますか?
何らかの理由でインプラントの破損や抜け落ちが起こった場合などには保証が適用され、再治療を受けることができます。当院では、3年間の保証期間を設けています。定期メインテナンスをご継続いただかないと保証は適用されませんのでご注意ください。
金属アレルギーがあっても治療できる?
インプラントは生体親和性が高いチタン製です。チタンによってアレルギーが起こるのは2,000人に1人の割合であり、金属アレルギーが起こりにくいことで知られています。心配な方は、事前にパッチテストをお受けいただけます。
何歳まで治療できますか? 持病があっても大丈夫?
一般的には16〜75歳までが目安とされています。当院では80代の患者さまでも、インプラント埋入手術を受けられる全身状態にあれば治療可能です。持病に関しては、アレルギー、高血圧・低血圧、脳疾患、心疾患、免疫疾患、糖尿病、骨粗鬆症、先天性疾患、合併症がある場合、薬剤などでコントロールされていて、インプラントを埋入する部分の骨が十分にあれば問題ありません。
いずれにしても、患者さまが通院している病院の先生と連携し、治療に問題がないかを適切に判断します。
上顎と下顎でスクリューを入れる手術後、次の治療への間隔が違うのはなぜですか?
上顎の骨は海綿骨の割合が高く、軽石状の軟らかいつくりとなっています。そのため、結合するまでの期間がやや長いです。
下顎の骨は緻密骨といって骨の密度が高く、インプラントのスクリューと結合しやすいことから、上顎よりも短い間隔で次の治療へと進めます。
インプラント治療の前にCTを撮る必要とは?
CTによって上下の顎骨を立体的に把握でき、厚みや高さが足りているかを知ることができます。また、骨の内部の神経や血管の位置、インプラント埋入予定箇所周囲の組織なども明らかになります。
このように、CTを撮影することで3次元的な解析が可能となり、より安全で確実性の高いインプラント治療へとつながるのです。
経過観察のためにレントゲン撮影をするのはなぜですか?
顎骨とインプラントのスクリューが結合しているかを確認するためです。肉眼で見ても判断できない部分のため、レントゲン撮影を行ないます。
スクリューのねじ山が不明瞭になってくると結合が進んでいると判断できます。
治療後のMRI検査やCT検査への影響は?
インプラント治療にチタンまたはチタン合金を使用している場合、MRI検査やCT検査には基本的に影響がありません。ただし、インプラントと顎骨の結合が不十分な場合には、MRI検査の際に磁気が反応してしまうことがあります。また、CT検査においては、インプラントの周辺が不鮮明になることが考えられます。