こんにちは!黒木です!
現代の入れ歯が発明される
以前の入れ歯とはどのようなもので出来て
いつ頃使われていたのか
あなたは知っていますか?
“入れ歯”というと
ピンク色の歯ぐきの部分と
白色の歯の部分で出来た
プラスチックの材料の
入れ歯を思い浮かべる人も多いと思います。
しかし、それ以前は
現在使われているプラスチックの材料など
ありませんから何かを工夫して
入れ歯を作らなければいけませんよね。
ある資料によると日本最古の入れ歯は
天文7年(1538年)に亡くなった
“仏姫”という尼僧が使っていた
「全て木で出来ている」
“木床義歯”と言われるモノがあるのです。
それは一つの木を彫刻しながら
入れ歯の形に成形し
その人の顎の形に合わせて
完全にフィットさせていくという
まさに日本の職人技が光るモノなのですね。
この“木床義歯”の原理は
今、現在使われている入れ歯と同じで
入れ歯が落ちにくくするために
歯のない粘膜に吸着させる大変緻密な
現代にも勝る方法で作られていたようです!
その証拠に
仏姫という尼僧が使っていたという義歯は
奥歯の部分がすり減っていたことから
この入れ歯が実際に使われていて
使い勝手が良かった事がわかりますね!
こうして、入れ歯の歴史を振り返ってみると
木だけで他に材料もない状態で
義歯を作り上げる
日本の職人技術のすごさを改めて
実感しますし、感動さえ覚えます。
現代のように当時なかった材料が
優れた材料に進化し、もっと、もっと
精密な技術の進歩もあるにも関わらず
入れ歯が痛かったり、外れやすかったり
何らかのトラブルが現在でも存在します。
それは職人技術を忘れてしまった
現代人の便利さだけを追求する姿勢や
材料に頼りきりの現在の歯科医の姿が
見て取れるような気がしてなりません。
便利になることや技術革新は
非常に良いことですが、結果的に
患者さんにとって不便を強いているならば
便利という進歩が腕を磨く技術の退化を
助長しているとしか考えられません。
おそらく、当時の義歯は
職人がいかに自分の技術を磨き、考え抜いて
相当な苦労と努力を重ね研鑽し作り上げた
一種の“芸術作品”だったのでしょう。
500年前の義歯職人が
高等な技術を身につけ、
人のために歯科医療を提供しようと
考えていたことを思うと
私も負けてはいられません。
ですので、私は当時のモノより
もっともっとレベルの高い
歯科医療を目指し
患者の皆さんい歯科技術を提供できるよう
さらに研鑽していきます!!!!!
ガンバレ〜自分!って
黒木。