今日はひな祭りですが
あなたは “ ひな人形 ” の
「三人官女」の真ん中は
“ 人妻 ”であることを
知っていますか?
最近では、ひな壇式のひな人形一式を
飾ることが少なくなって
今では、男雛(おびな)と女雛(めびな)の
二体カップルのみで
済ませることが多くなりました。
そのため、
「三人官女」を聞いたことがあっても
見たことはないという人も多くなりました。
ひな壇は
一番上が「男雛(おびな)と女雛(めびな」で
2段目が「三人官女」、
3番目が「五人ばやし」
4段目が「右大臣と左大臣」、
5段目が「仕丁」という順に飾られます。
「三人官女」は宮中に仕える女官を表していて
この3人にはそれぞれ意味があるのですね。
向かって右側の女官は、
長柄銚子(ながえのちょうし)を手に持って
口を閉じています。
これは 「おしゃべりをしない」という
女性のたしなみを表しているのですね。
また、左の加えの銚子を持った女官は、
よく見るとわずかに口を開けて笑っていて
これは「笑顔をたやさないように」という
教えを表しています。
そして、三方を掲げている
中央の女性をよく見ると
お歯黒をしています。
お歯黒をしているということは
この女性だけ既婚者ということで
「末永くお仕えする」という
教えを表しているのですね。
ひな人形にも
一体、一体いろんな深い意味があるのですね。
このお歯黒には色々な意味があって
江戸時代では既婚婦人ののしるしで
まずは白い歯を染めて
「二夫にまみえず」と誓いの意味が
あったようです。
今の時代なら “ ジェンダー ” といって
男女同権を訴えられたかもしれません。(笑)
お歯黒は明治初期まで長い歴史を経て
続いていた女性の習慣で
むし歯予防の見地からも有効だったと
いわれています。
このお歯黒の起源は定かではありませんが
日本古来からあったという説や
南方民族が持ってきたと言う説
さらにはインドから大陸、
朝鮮を経て 日本に伝わったという説があります。
いずれにせよこの風習は
改良されて日本特有の文化に作り上げられて
千年以上の永きに渡り当時の婦人の
むし歯予防に役立っていたというのは
驚きですよね。
しかし、むし歯予防であるならば
何故女性だけなのか
「二夫にまみえず」と誓いの意味が
何故女性だけなのか
腑に落ちないところもたくさんありますよね。
あなたはどう思いますか?
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