あなたはコロナの感染が

「血液型がΟ型の人は低リスクだ」と

いうことを

知っていますか?

 

アメリカカリフォルニア州を拠点とする

個人向け遺伝子サービス会社の

「23アンドミー」が先月、

コロナ感染に 「血液型がΟ型の人は低リスクだ」

ということを暫定的に発表しました。

 

血液型を決定するABO遺伝子の差異が

コロナ感染のしやすさに

影響している可能性があるというのです。

 

この会社の研究に参加した

75万人以上のデータによると、

Ο型の人は他の血液型の人に比べて

新型コロナへの感染率が9〜18%

低かったというのです。

 

年齢や性別、民族の他、

基礎疾患の有無や肥満度などとの違いを

考慮しても同様の結果が出ました。

 

研究機関である「23アンドミー」は

「Ο型の人は他の血液型の人と比べて

コロナウイルスから守られている」

とコメントしています。

 

どうやら根拠のない疫学調査では

面白い結果が出るようです。

 

似たような話に 以前、フランスの

ピティエ・サルペトリエール病院の研究結果で

「ニコチンがコロナウイルスの感染を

抑制している可能性がある」

と言っています。

 

つまり、タバコを吸う人は

“ コロナウイルスに感染しにくい ”

ということをいっているんですね。

 

実際、軽症の感染者139人を調査したところ

感染者の喫煙者割合がわずか5%で、

フランスの喫煙者率約35%を

大きく下回っていたというのです。

 

これを「たまたまでしょ」と言うのであれば

「Ο型の人は他の血液型の人と比べて

コロナウイルスから守られている」というのは

それこそ「たまたまでしょ」に なってしまいます。

 

WHOでは

「タバコはコロナウイルスに感染した時

重症化するリスクがあります」と言っていて

日本でも「禁煙」を推奨していますよね。

 

実際、志村けんさんも過去の喫煙歴が

4年にもなるのに重症化して亡くなったと

報道されました。

 

さて、どっちが正しいでしょうか。

 

今回のコロナも報道の仕方によって

一般大衆が興味を持つか持たないかで

報道の仕方も変わってきます。

 

今、禁煙ブームですからタバコの利害を

記事にすることによって

タバコを推奨することになりかねませんから

「喫煙者はコロナになりにくい」といえば

かえって批判をただ浴びるだけですよね。

 

記事の性質はちがいますが

Ο型の人は他の血液型の人より

云々というのは

私は動物占いや血液型占いと

同レベルだと思います。

 

記事を見て喜んだり、悲しんだり

合ってるとか違ってるとか

疫学というよりバラエティ記事に等しいと

感じてしまいます。

 

「Ο型の人はコロナになりにくい」として

記事が掲載されても たとえ

Ο型であってもなる人はなるのです。

 

もちろん タバコを吸わない人でも重症化するのです。

 

大切なことは報道を全部信じることなく

一般的なコロナのことをよく知ることと

感染しないようにベストを尽くすことが

大切なのではないかと思います。

 

私達の医院でも神経質になりすぎるくらい

感染予防に徹しているのですが

今の状況では

どんなことが起こるか解りません。

 

だって国も医師会も迷っていて

「こうしなさい!」という提言も

出ないくらいですからね。

 

いずれにしても緊急事態宣言発令中

個々で強い意識を持って

コロナだけではなく、

インフルエンザ、 風邪には充分注意して

この冬を乗り切りましょう!

 

医院としても 精一杯感染予防に力をいれます。

 

ちなみに私はΟ型です(笑)