先日、良い歯の日11月8日の新聞に

「歯周病から糖尿病になるのが2倍」という

記事がありました。

 

「糖尿病→歯周病になる」というのは

わかるのですが

「歯周病→糖尿病になる」とうたっているのは

その根拠は何なのかいまだにわかりません。

 

糖尿病は血糖値を降下させる作用のある

“ インスリン ” と呼ばれる

ホルモンの分泌量が低下したり

働きが悪くなったりする病気です。

 

インスリンの分泌量や働きに

異常が生じる原因として

高脂肪・高カロリーのとりすぎや

食物繊維不足などの食生活のみだれに

起因します。

 

その他、運動不足、ストレス、睡眠不足など

生活習慣の乱れもあげられます。

 

糖尿病の根本的な病態は

慢性的に高血糖が続く事によって

血糖値が上がり

のどの渇き、尿量の増加、倦怠感、体重減少が

発症するのです。

 

血糖値が上がると血液中に

多量に存在するブドウ糖が血管を傷つけ

目や腎臓、神経なども十分な血液が流れず

網膜症、腎不全、末梢神経障害という

“ 三大合併症 ” を 引き起こす事があることが解っています。

 

しかし、歯周病が原因であると医師のからは

聞いた事がありません。

 

糖尿病は生活習慣病に

位置づけされていますが

同じような生活習慣を送っていても

糖尿病にならない人もいるので

いまだその本体は解明されていません。

 

なので、歯周病から糖尿病になると言うのは

どうかと思いますね。

 

ただ、「糖尿病から歯周病になる」ことは

明らかなのです。

 

目や腎臓、神経なども十分な血液が流ない

と言う事は歯肉の血管にもそれなりに

血液の流れが悪くなり、

歯肉、歯槽骨、の代謝が悪くなるだけではなく

回復、改善がしにくくなります。

 

そうなると、自然出血,排膿などが見られ

血管内に菌が入り込み 脳、心臓の血管をさらに

悪化させてしまうのです。

 

もちろん糖尿病でなく,

全身的に健常な人でも

口腔内のコントロールが出来ていないと

脳梗塞、心筋梗塞のリスクも高くなります。

 

だからこそ口腔内の予防が必要なのですね。

怠惰な生活習慣 で大きな病気になってしまうのは

これほど馬鹿馬鹿しいことはありません。

 

そんな意味でも定期検診をしたり

生活習慣を見直すことも

大切だと思います。