先日、こんなことがありました。

歯周病の治療のため

患者さんが当医院を訪れたのですが

歯ブラシのやり方について

こんなやり取りがありました。

 

当院の衛生士が

「歯みがきは1日何回磨いていますか?」

「1日3回」と患者さん。

 

「でも、磨き残しがありますね。」と衛生士

問題はここからでした。

 

患者さんは 「え〜!!

ちゃんとやっているからそんな事ない!」

とかなり自信を持っている様子でした。

 

ここで問題なのは

「やっている」と「出来ている」の 違いなのです。

 

やっていても、いくら回数多くやっても

肝心な所が磨けていなければ

一生懸命自分の口腔内をケアしても

歯周病になってしまいます。

 

たいてい歯みがきは患者さんは

自己流になってしまうんですね。

そのために「歯みがきの指導」

(当医院では「歯みがきの支援」といいます)

を行います。

 

それもただ当たり前の用に誰もが同じように

教えるのではありません。

 

歯の形、歯並び、生活習慣などをもとにして

全てその人に合ったやり方を支援するのです。

 

なので、市販の歯ブラシや

歯科医院に置いてある歯ブラシで

誰でも同じように

教えるワケではないのですね。

 

歯ブラシの選び方、硬さや形、

毛束の多いもの少ないもの

人それぞれに違ったもの選んで

やり方を支援することで歯周病が治ったり

予防できたりするんですね。

 

歯周病は痛みが無く

じわりじわり進んでいき

痛みが出たり歯が動いてきてから

気がつくので

手遅れになることも少なくありません。

 

最近では認知症の原因が歯周病から

始まることもいわれています。

 

脳梗塞も心筋梗塞も

その原因の一つともいわれています。

 

「たかが歯みがき」と思うところですが

「されど歯みがき」の大切さを知って

一生自分の歯で過ごすことを目標に

予防していきましょうね。