この二日間で奉仕を通じて大切な事をいくつか学びました。
どの国でも言えることですが
富を得た人はこの上なく贅沢をし
貧しい人はとことん貧しく明日への気力や活力がありません。
歯科治療も同じ事が言えて普通に抜歯は
日本円で1本数千円に上ります。
さらに歯を保存する修復治療や根管治療(歯の根の治療)は
材料を自分で購入し、歯科医陰萎持ち込み、
治療代を支払わなくてはならないので経済的なダメージは大きいのです。
貧富の差は日本のそれより非常に大きく
闇に隠れて物乞いをする子どもや老人が未だに存在しています。
今回、富裕層と見られる人達が
歯のクリーニングを希望する人や削って詰める治療を
私たちの治療に求めて来ましたがそれはお断りしました。
フィリピンではある一部しか医療保険制度がないために
貧困層に紛れて「ただで治療を行う」という
節約をする富裕層の人達を避けるためです。
経済的に問題がない人が携帯でサイトやメール、LINE等をやりながら
健康さえ保証できない人の列に紛れて
少しでも治療費を節約しようとする行為は多少なりとも遺憾をおぼえました。
フィリピンにはさらに貧困層が存在して
この医療奉仕活動にさえ参加出来ない人達もいるのです。
いつか、全ての人達が医療にかかれるように願っていますが、
現状はそんなに甘くないようです。
私たちはほんの少しでも「人の役に立ちたい」
「今できる最大の治療を施す」という
医療の原点を忘れないでいたいと思います。
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